
LAKE BIWAトライアスロンに参加してきました。今月は3週前の6月8日に福山かわまちトライアスロン、4週前の6月1日には彩の国トライアスロンと3戦する月となりました。
まぁ彩の国はひたちなかタイムトライアルの出来が良かったので急遽エントリーしたものだし、福山は義父母との観光旅行がメインだったので、ガチのレース参戦はこのLAKE BIWAのみです。
そしてこのLAKE BIWAこそが今シーズンの最大のターゲットレースだったんですが・・・。当ブログに頻繁に足を運んでくれる読者の皆様はご存知の通り、この半年間で5回も発熱を伴う風邪をひいてしまい、先月は気管支炎、今月の福山のレース後にはコロナに罹ってしまい、思うような練習がまったく出来ないままターゲットレース当日を迎えることとなりました。
レース前日まで
練習云々よりもコロナからの快復を重視。どうせここまで大した練習もできてないし、今さら頑張ったところで上積みもないので、とにかく体調を戻すことだけに専念しました。練習できてないので蓄積疲労も皆無なことからレースに向けたテーパーも行いませんでした。

レース前日は無駄に早起き、2時過ぎに目が覚めてしまったので、趣味の城巡りをしつつ下道でのんびり滋賀県に移動。会場に着いたらエキスポで昨年の長良川以来の石田涼さん、福山でも一緒だった福元テツローさん、そして毎度おなじみCEEPOの田中社長と写真撮ったりお喋りしたり・・・。
16時15分からの競技説明会に出て、その後近くのスーパーで夕食を調達して、食べた後すぐに寝るつもりがなんやかんやSNSとかしてたら9時前になってしまったので慌ててベッドに入ったらわりとすぐに寝付けた。
レース当日朝
目覚ましより早く3時過ぎには起きてしまう。昨日が寝不足だったし長時間運転もしたので疲れてたんだろうな。睡眠時間は短かったけど深い眠りだった。
起きて一息ついたらホテルの裏をジョグ。スイムで過呼吸にならないようにあらかじめある程度心拍を上げておく。走り終えたら朝食はウィーダー1個。LAKE BIWAはミドルと言っても競技時間は4時間程度なので、朝食なんて要らないくらいだけど、一応ウィーダーだけは胃に入れておいた。
しかし、ホテルの目の前がレース会場というのは便利だ。トイレも並ばなくて済むし、レースウェアを着たまま移動できるし、ホテルの駐車場に荷物を置いておくことで全てが完結できる。
補給物はボトルの中にモルテンドリンクとEAAを溶かしたのもの。ランの最中の補給物としてモルテンジェルとアミノバイタルを1個ずつ。
時間に余裕を持ってトランジションの用意をし、一旦ホテルの駐車場に戻ってウェットスーツを着て試泳へ。
ふむ・・・、まぁ水質はこんなもんかなぁ。綺麗ではないけど渡良瀬や福山よりはマシ。水温も冷たくなくこれなら過呼吸の心配はなさそう。
レース前の体調的には気管支炎明け4日だった彩の国よりはいいけど、気管支炎明け11日だった福山よりは悪い感じ。ちなみに今回はコロナ明け11日目。ただ前述したように会場がホテルの前だったので、レース前ルーティーンはスムーズだったし、今シーズン最も不安のない状態でスタートを迎えることが出来た。
スイム
LAKE BIWAのスイムは800mを2周回。そして昨今のレースでは珍しい一斉スタート。スタート位置は大外を選択。私ごときのレベルでインコースを泳ごうものならたちまちバトルに巻き込まれて琵琶湖の藻屑となってしまいそう。人が少なくのんびり泳ぎたかったので結果的にこの選択は正解。
スイムのスタートはワールドトライアスロンと同じ、10秒前からハートビートがどっくんどっくん鳴ってファーンというホーンでスタート。テレビで見てるやつと同じでカッコいい笑。
そして400人以上が一斉スタートの図は壮観。近くにテツローさんがいて、なんでこんな大外にいるんだろう?と思ったけどスタートと同時にダッシュして飛び込んでいく。流石や・・・。
私はと言うと、琵琶湖はかなり遠浅で行けども行けども足が湖面に付く状態。スイム苦手な私は泳ぐより歩いたほうが疲れないのでガシガシ歩く。そして周りを見渡すとみなさん歩いてる。大外に位置した選手なんてこんなもん。
50m以上は歩いただろうか?やっと足が付かなくなったのでスイムスタート。今回のコースはブイが見やすい。でも朝6時半スタートだと朝日が眩しくて右呼吸の時は目が眩む。まぁ私は基本左呼吸でしんどくなってきたら右呼吸なのであまり問題はありませんでしたが・・・。
福山の時と違って今回はやけにブイが近くに感じる。この感じるってことが重要で、それだけでメンタル的に不安要素がなくなる。あそこまで泳げばいいんだと思えることなんて滅多にないので気持ちよく・・・とまでは言わないまでもまぁまぁの気分で泳げていた。
スタートから一番遠いブイを回ったあたりで時計を確認してみると9分くらい。単純計算で9分×4で36分。1,600mならまぁそんなもんかな。
スタートから50mも歩けたってことはフィニッシュも50m手前から歩けるので、ずいずい歩いて上陸。時計を見ると17分くらい。往路より復路のほうが速く泳げてたみたい。
2周目は呼吸もだいぶ楽になっていつもどおりのOWの泳ぎが出来る。ブイまでの距離がさらに近く感じて2周目はわりといい感じで泳げた。手元の計時では32分53秒。自分としては上出来。距離が少し短かったかもしれませんね。

ん?やっぱり距離が短かったか?笑。100mの平均ペース2分07秒は最近の私としてはいい方。福山は2分13秒、彩の国は2分19秒でしたからねぇ。公式記録は33分01秒/145位でした。
スイムアップしてT1のタイムは4分37秒。いつもトランジションはめちゃくちゃ遅い私ですが、今回はめちゃくちゃではなく、ただ単に遅いってレベル。ここまでとてもいい感じでレース運びが出来ていました。
バイク
トランジションを出て颯爽とバイクコースへ。湖岸道路はとても走りやすい。路面が綺麗で段差もなくアップダウンもほぼない。今まで出たレースの中でもトップクラスの走りやすさだった。
昨日はかなり風が吹いてましたが、今日は風を感じることもなくそれも走りやすい要因の一つ。何台かに抜かれましたが、圧倒的に抜く台数のほうが多く気持ちよく往復18kmを走り終えて野洲川河川敷の周回コースへ。
この周回コースはお世辞にも走りやすいとは言い難い。河川敷にありがちな段差があったり路面が悪い区間があったり追い抜き禁止区間があったりでスピードに乗れない。あやうく落車しそうになるくらいの段差もあったりで1周目はコース確認程度で走っていた。
そして1周目が終わろうかという所で強烈な段差。段差があるって事前に察知していれば対処出来ていたかと思うんですが、まったく察知できておらずその段差の衝撃ででDHバーが前に傾いてしまう。
走りながら何度も元の位置に戻そうとするも無理。まだ1周が終わったばかりであと4周回、40kmもこのまま走り続けるのは苦痛でしかない。なんとかして戻そうとするもやっぱり無理で・・・あきらめてTTポジションをとれないまま走り続ける。2周目になるとさらに選手は多くなってカオスな区間もあったりしてさらに走りにくい。
福山の芦田川右岸ほどではないけど、悪路区間はツラい。周回を重ねるにつれてどの区間が走りやすくどの区間が走りにくいのかが分かってきたので、走りやすい区間ではそこそこ出力を上げて対処してましたが・・・。
5周回を終えて再び湖岸道路へ。この走りやすい道だけでもTTポジションで走りたかったなぁ。トランジションに戻ってきてみるとラックに掛かってるバイクの数が少ない。俄然色めき立ちましたが、同エイジのラックに何台かのバイクが掛かっており、ランに不安のある私はこの時点でエイジ上位は厳しいと認識しました。

まぁこんなもんかな。追い抜き禁止区間が今回より多くサイクリングみたいな感じだった福山がAve.184W。今回は距離も短くなってるのに182W。NPも福山より5W低い。コロナで練習出来なかった分、この程度の出力になったんでしょう。

これが前に傾いたDHバー。45°くらい傾いてますかね?これじゃTTポジション取るのは無理です。FastTTのDHバーを取り付けて7ヶ月、福山も悪路だったし今回も段差があったりしてかなりネジが緩んでたのかな。増し締めしとけば良かったな・・・と思っても後の祭り。
福山はDi2が変速不能だったし、今回はDHバーが倒れるし、2戦連続でバイクは不本意な結果となりましたが、完全に自己責任ですからね。こういうのも含めてレースだからしょうがない。次回以降への教訓としましょう。
バイクは1時間53分39秒/24位でした。このくらいの出力でもバイクは同エイジだとトップクラスなんですよね。多分M55でバイクだけなら3位です。これだけはちょっと自信になりました。
バイクを終えてT2のタイムは3分01秒。何度も書きますがトランジションが遅い私にとってはこれは好タイム。ここからは一番不安のあるランに突入します。
ラン

ランは1周3.6kmを5周回の18km。河川敷のド平坦路でトランジションエリアと折り返し付近に堤防を登り降りするアップダウンがあるだけ。かなり高速コースだなと思ってましたが、コースに出ると陽の光を遮るものが何も無い、暑い日には厳しいコースだとも感じてました。そしてこの日はかなり暑かった・・・。

彩の国や福山でランの後半潰れてることから、今の自分にキロ5分を切って走ることは難しいと感じていました。ミドルのランをサブ3.5ペースですら走れないのは残念というか悔しいというか、認めたくない事実でしたが、現実これくらいの走力しかないので仕方ありません。
5分20秒〜5分30秒くらいなら18kmをペースを落とすことなく走れるだろうと感じていたので、それくらいのペースで走り出しました。前半はいい感じで走れてたと思います。この日はとても暑かったので全てのエイドで水掛けや水分補給をしたので、その分遅くなるのは致し方なし。走るペースだけはキロ5分30秒を超えないように意識しながら走り続けました。

しかし、とにかく暑くて・・・。後半はキロ5分30秒からこぼれ始めました。事前の練習量がまったく足りていないので、前腿が着地衝撃に耐えられない。堤防のアップダウンの下りがブレーキをかけられないくらいで、痛くてたまらないほどに前腿が疲労していた。
前腿に加えて昨年の長良川でも経験した下腹部の痛み。長良川では走ってられないほど痛くて歩き倒しましたが、今回はあの時ほどではないにせよかなり痛かったです。これもやはり練習量、走り込み不足によるもの。やっぱりランのCTLが30程度だとミドルの距離に脚や筋肉が耐えられないですね。それでもなんとか粘って粘って最遅ラップでも5分52秒でまとめることが出来ました。
去年も含めたここ最近のレースでは後半に大撃沈してキロ6分を見ることが通例になってたのが、今回は一度もキロ6分を見ることなく走りきれたので、この点は良かったと思います。その代わりキロ4分台を見ることもなかったですが・・・苦笑。
まぁほぼイーブンペースで刻むことが出来たのかな?現状の自分の走力を受け止めて、序盤から5分30秒くらいのペースで入っていけたのが良かったと思います。

走っててなんか踵が擦るし、ペコペコ言うので変だなぁと思ったらソールが剥がれてました。このシューズは結構古く、もうかなりカーボンがヘタってたんですが、今の自分の走力で反発のあるカーボンシューズは分不相応だと思ったのでこのシューズにしたんですが、裏目に出ました。暑い車内に放置してたので接着部が剥がれてしまったみたいです。
ただ、じゃあバイクのDHバーが傾かなかったり、シューズのソールが剥がれなかったらもっと速く走れたんか?と言えば全然そんな事なく、今の自分の力相応の走りは出来てたと思います。
ランの結果は1時間39分06秒/100位でした。まぁこのくらいのペースでしか走れてないのでこのタイムと順位は妥当ですね。
レース総括

記録は4時間13分24秒、総合62位、年代別11位でした。
この結果に納得はしています。この日できる限りの精一杯はやれたので達成感はあるし、撃沈続きだった後半もタレることなく走りきれたのでペースメイクもうまく出来たと思います。ただ決して満足出来る結果ではありません。
LAKE BIWAを今シーズンのターゲットレースと決めて以降、体調不良続きで体力や走力は落ちる一方。半年間のピーキングで仕上げる予定でしたが、半年前が一番体力や走力も高く、半年後の今が一番低い状態となってしまいました。そして目標レースの6週間前に気管支炎、3週間前にコロナ罹患と直前まで体調不良に悩まされ続けることになりました。
正直、悔しい気持ちでいっぱいですが、ウイルスの侵入を許したのは他ならぬ自分自身なので、完全なる自己責任で弁明の余地はありません。秋にレースに出るかどうかはまだ決めてませんが、とりあえず今シーズンはここで一区切り。今期の反省を胸に来シーズンに向けてまた頑張っていきたいと思ってます。
最後に・・・LAKE BIWAはとてもいい大会です。運営もしっかりしてるし、ボランティアスタッフの対応も言うことありません。スイムとランとバイクの湖岸道路コースはかなり良い印象です。ただ残念なのが野洲川河川敷周回道路。あの区間さえなければ国内屈指の良コースだと思うんですが・・・。観光地でもある琵琶湖畔で長時間の道路封鎖は難しいんでしょうねぇ・・・。
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