はじめに
私はトライアスロンを嗜むトライアスリートです。スイム、バイク、ラン、3種目のスポーツを日々行っています。そんな私が第5中足骨という骨を骨折してしまいました。
第5中足骨骨折というのは足の外側、小指の基部または骨幹が折れる骨折のことです。
私の場合、競技中や練習中での骨折ではないのですが、骨が折れたことに変わりはありません。
スポーツをしない人もそうですが、私のように日々スポーツをしていて、部活やサークル等で競技に励んでいる人達にとっては以下のことが気になると思います。
・骨折した時の状況
・受傷時の痛みはどんな具合だったか
・骨折なのか捻挫なのか
・整形外科ではどんな診断を受けたか
・処方された薬
・整形外科ではどんな治療を受けたか
・歩けるまでにかかった期間
・リハビリ期間
・全治までの期間
・完治までの期間
・競技復帰までの期間
特に部活やサークル等で競技活動をしてる人たちにとっては、とりわけ完治までの期間や競技復帰までの期間がとても気になるのではないでしょうか?
私自身がそうでした。いつになったら治る?いつになったら走れるようになる?練習再開の時期は?頭の中はそれらのことでいっぱいでした。そんな方たちの一助になればと思い、私の骨折した当日から完治までの日々をここに記しておきたいと思います。
※免責事項 本記事は個人の体験に基づく記録であり、医学的診断や治療を代替するものではありません。怪我の程度や回復力には個人差がありますので、実際の治療やトレーニング再開にあたっては必ず専門医の指示に従ってください。
受傷当日
左足を捻った
事の始まりは2020年1月19日(日)の夕方のことでした。2階の自室で、左脚を上に右脚を下に、脚を組んだまま椅子に座ってパソコンの前で作業したりネット徘徊したりしてたんですが、飽きてきたので1階に降りようとして1歩目(右足)、2歩目(左足)・・・
2歩目でガクッと体が崩れ落ちました。自分の意思に反し左足が内側に捻れ、足から力が抜けました。そして、ポキッという音が聞こえた(ような気がしました)。
過去何回か捻挫をした経験から瞬時に「あ、これヤバイやつ」と思えたので、すぐに1階に降りて冷凍庫から氷を出して、ビニール袋に詰めてアイシングを20分。この時点ではまだかろうじてではありますが、おそるおそる左足を床に着けて歩けてはいました。
20分アイシング、40分休憩、その後にまた20分アイシング・・・この作業を3回くらい繰り返したでしょうか。アイシング中、及び直後は氷の冷たさで痛みは若干麻痺するものの、冷えが収まると痛みが増してきます。そして3〜4時間後にはもう完全に左足を床に着けないくらいの痛みになりました。
足の痺れに気づかなかったのがそもそもの原因
なぜ2歩目(左脚)で崩れ落ちたのか?脚が痺れてるのに気づいていなかったんです。長時間脚を組んだまま座っていて脚が痺れているのにも関わらず、歩き出そうとしたものですから足に力が入らず、内側に捻ってしまい崩れ落ちてしまったのです。

お見苦しいものをお見せしますが、これは受傷から6時間後、21時頃に撮った足の写真です。アイシングが奏功したのか腫れはそれほどでもありません。
骨折?それとも捻挫?
足を捻った瞬間、ポキッという音が聞こえた(ような気はしました)が、果たしてこれは骨が折れてるんだろうか?それとも捻挫?受傷から就寝するまでの間、ずっとこの事ばかりが頭を巡りました。足首が腫れ上がるような捻挫をしたことはありますが、私は骨折した経験がありません。なので骨折の痛みが分かりません。
捻挫でも激しく痛む場合もありますし、捻挫なのか骨折なのかどっちなんだろう?日曜日でしたし、受傷したのも夕方でしたので整形外科は休診時間です。ネットで検索してみたりもしましたが、どちらにも取れる痛み具合です。
骨折だとしたら中足骨か舟状骨だろうか?
足の甲の捻挫だとしたら靭帯が伸びたのか?
どちらにしても厄介なことになりました。素人では判別しにくい症状と痛み具合に悶々とした時間を過ごしました。
幸い、痛いことには痛いんですが、眠れないというほどのことではなかったので、明日は整形外科に行こうと決めて布団に入りました。
主観的な今後の予測
腫れだけを見れば、今回よりもっとひどい腫れ方をした捻挫の経験があります。痛みだけを見ても今回よりもひどい捻挫や肉離れ等の経験もありました。
この日の夜は1ヶ月後にランニングが出来る自分を想像することは出来ませんでした。2ヶ月くらいかかるんじゃないか?下手すりゃ3ヶ月かかるかも・・・?
過去に患った捻挫や肉離れ等の経験則からなんとなくそんな風に考えてました。
受傷当日まとめ
これは私自身への自戒も込めてますが
・足が痺れてる時はすぐに動き出さない。整形外科の医師によると、正座して足が痺れてるのに立ち上がろうとして第5中足骨を折って来院する人が結構いるみたいです。気をつけましょう。
・捻挫か骨折かの判別はしにくいです。ただ尋常ではない痛みがあります。RICE処置が望ましいですが、最低限冷やして炎症を極力抑えながら整形外科を受診しましょう。
整形外科初診
受傷翌日
受傷翌日の朝
痛みで夜中に目覚めるということもなく、すんなり翌朝を迎えました。が、その後が大変でした。私の寝室は2階にあります。何をするにも1階に降りなければ何も出来ません。受傷した左足を床に着けることは痛くてとても出来ませんので、お尻と右足を使って、一段一段ゆっくりと階段を降りなければいけませんでした。
1階に降りてからも大変です。日常の何気ない所作が左足を床に着けないというだけで、こんなにも労力を使うということを思い知りました。移動するのは右足でケンケン、顔を洗う時はひざまずき、葉を磨く時も片足立ち。とにかく何をするにも煩わしさがつきまといました。
移動の足
整形外科へ行くのも一苦労でした。玄関から車の置いてあるガレージまでケンケン。車はAT車なので、痛めてない方の右足でアクセル&ブレーキ操作は出来、運転には何ら支障はありませんでした。
自分の足は使えませんが、日常の足とも言える車の運転が容易に出来たことには一安心でした。
整形外科へ着いてからも駐車場から受付、待合室までずっとケンケン。もう痛めてない方の右足までおかしくなりそうでした。
整形外科にて受診
レントゲン撮影
待合室で名前を呼ばれて診察室に行こうとするも、足が痛くて立ち上がるのも難しい。手間取っていると先生の方から私の方へと来てくれて、軽い問診。まずはレントゲン撮影をすることになりました。ケンケンで待合室まで移動して、待っている間に考えていたことは「頼むから骨折は勘弁してくれ。」祈るような気持ちでしたが、結果は・・・

祈りは通じず、この記事のタイトルにもあるように第5中足骨骨折、通称下駄骨折とも言えるものでした。素人の私の目にも亀裂が確認出来ましたので、現状を受け入れざるを得ません。
診断結果
先述しましたように、診断結果は第5中足骨骨折。全治は3.5〜5.5週間程度。毎週レントゲン撮影をして骨の癒合具合を見ながらリハビリ、運動再開、競技復帰という流れになるそうです。
この時点でこの先1ヶ月は走れないことが確定しましたし、2ヶ月先になっても走れてないかもしれないことを覚悟しました。

ふくらはぎから足指の先までガッチリとギプスで固められました。ただ、脚の背面から足の底面しか固定されてないので脱着可能です。お風呂にはは包帯を解いて、ギプスを外せば入ることが出来ました。

ギプスはこんな感じです。左から背面、側面、前面です。
グラスファイバー(?)で型どってあるので、ここに足をすっぽり入れて包帯を巻けばしっかりと固定されます。
処方された薬

処方された薬は湿布薬と痛み止めと胃薬の3種。湿布は1日2回、貼り替えて1週間ほど続けましたが、どうも腫れが引いたら貼らなくても良かったみたいです。
痛み止めは1回も飲みませんでした。痛いのは移動する時や動いてる時であって、じっとしてる分には骨折したことを忘れるくらいに痛まなかったからです。
痛み止めを飲まなかったので胃薬も1度も飲みませんでした。
杖

医師からは松葉杖を使うことを勧められましたが、大袈裟なような気がして断りました。代わりに家に登山やハイキングなので使う杖があったので、それを使って歩いてました。
この杖は伸縮ポールなので、使わない時は短くたためます。軽いし、持ち運びにも便利なので重宝しました。
初回診療を終えて
受診前、骨折だけは勘弁、と思ってましたが、いざ骨折が判明すると覚悟が出来たと言いますか、割りとあっさり受け止められました。トレーニングに関しては今後の予定を大幅に変更せざるを得ませんが、それすらも普段とは違う事が出来るんだ、と前向きに捉えることが出来ました。
骨折した昨夜も、そして今日も上半身の自重筋トレだけはやりました。足が折れてても心まで折らしてはいけません。いやむしろ、こういう状況だからこそ心、メンタルをしっかり保つことが重要です。
「継続こそが力なり」
足が使えなくてもやれることはあります。完治した際には速やかに日常のトレーニングが再開できるように、出来る限りの筋力維持だけは努めていこうと思いました。
初回診療まとめ
・第5中足骨の全治は3.5〜5.5週間。(もちろん程度にもよります)
・全治までの期間は治療を最優先。トレーニングの優先順位は落としましょう。ただし、早期復帰のためにも上半身の筋トレやなど、出来る限りの筋力維持に努めましょう。
受傷からの一週間
受傷から再診まで
受傷3日目の火曜日は依然受傷部が腫れて少し熱を持ってるような感じ。

しかし足が寒いです。季節は厳寒期とも言える1月下旬。寒いを通り越して冷たい。ギプスをしてると靴下が履けません。妻のソックスが足先覆うのにピッタリだったので、借りて履いてました。

しかし、私の自宅はフローリング。ソックスで足先は覆えてもスリッパを履けないのでまだ寒いです。靴下用のカイロを貼って暖を取ってました。
・水曜の夜、お風呂に入ってて自分の足の土踏まずが膨らんでることに気付きました。足の甲を骨折したわけですから、オモテ面が腫れるのは当然として、足裏も腫れるんですね。ただし足裏には痛みはまったくなかったです。
・木曜日の朝、目が覚めて寝室から1階に降りる時、杖を使わないで降りてみました。手すりに掴まって慎重に足を運べば降りれました。
この頃になると左膝が痛くなってきました。ギプスで足首を固定してるので歩様がギクシャクしたものになりますし、ギプスの厚みで左脚の方が右脚より長いわけですから、その歪みが膝に来たんだろうと思ってます。

効果があるのかどうか分かりませんが、少なくともプラセボ効果にはなると思って、カルシウム入りのウエハースを食べだしたのもこの頃でした。
再診
レントゲン撮影

金曜日のレントゲン写真です。受傷から5日、前回の撮影からは4日しか経過してないので、見た目に変わりはありません。どころか素人目には前回より亀裂が大きくなってるような気さえします。
医師からの説明では、まだ5日しか経ってないのでどうこう言える段階ではない。0.5ミリくらいの亀裂で今の所ズレもないので安心してください、とのことでした。
もうこの日くらいになると痛みはかなり軽減されてきており、来院前はトレーニング再開時期を伺おうとも思ってたんですが、とてもそんなことを切り出せる状況ではなく、まだまだ治療に専念すべき時期なんだな、と思いました。
ギプス交換

ギプスが小さくなりました。以前のふくらはぎから足の指先まで固めるのではなく、足の甲の部分だけを固定する感じです。
ギプスが小さくなったことによって靴下が履けるようになりました。包帯を巻くのが面倒なので、ギプスの上から靴下を履き、足首サポーターでギプスが動かないようにしました。

左が今まで使ってたギプス。右が小さくなったギプス、足の甲にパカッと被せるだけです。小さくなったことによって包帯を巻く煩わしさもなくなりましたし、何より足首が動かせるようになったので格段に歩きやすくなりました。
ただ、ギプス底面の面積が小さくなったことにより、足を地面着けたり床に着けたりする時の着地衝撃は増しました。
土日の週末あたりになると、もう完全に杖は要らなくなり、自力で歩けるようになりましたし、家の中を歩く程度ではわずかな痛みくらいしか感じなくなりました。
この時期のトレーニング
この一週間はスイム、バイク、ラン、一切の練習は出来ませんでしたが、筋トレだけは朝と夜に30分ずつやってました。この時期は体を鍛えるとか筋力を維持するとかではなく、治すことが最優先事項なので痛みが出ないよう注意深く行ってました。

これらの本を参考に、痛み具合と相談しながら出来る範囲内での筋力トレーニングです。下半身は一切出来ませんでしたが、膝をついての腕立て伏せや腹筋背筋。上半身をメインにほぼ自重で体幹を、ダンベルを使って上腕を鍛えたりしてました。
ストレッチコードを使ってチューブ引きなんかもやってましたね。
精神的ストレス
骨折してトレーニングが中断するわけですから、精神的なストレスは少なからずありましたが、一昨日より昨日、昨日より今日と、この期間は日に日に良くなってるのが実感できていたので、それが励みになり、それほどストレスは感じませんでした。
経過が実感出来るというのは心を安らかに保てます。例えば、足底筋膜炎だとか鵞足炎だとかのナントカ炎や、肉離れなどの怪我や故障は前日と比べて治ってるんだか治ってないんだか分かりづらかったりします。今回の骨折は目に見えて良化が分かるので、いつになったら治るんだろう?いつになったらトレーニング再開できる?といった悶々としたものがなかったので、骨折って意外とイージーだな、なんて思ったりもしてましたね。
受傷当日の痛みを100%とすると、1週間で半分の50%くらいにはなった印象です。足を引きずりながらではありますが、それほど不自由なく歩けるようにもなりましたし、椅子に座って作業してる時などは自分が骨折してることを忘れるくらいでした。
ただ、まだこの時点で1ヶ月先にランニングが出来てる自分の姿を想像できませんでしたし、2ヶ月くらいはかかるのかなぁとぼんやり考えていました。
まとめ
・受傷から一週間は劇的に痛みや腫れが引きますが、骨はまだくっついてはいません。引き続き治すことに専念しましょう。
・一週間もすれば杖なしで歩けるので、杖を買う必要はありません。病院で借りるので充分です。
・引き続き出来る範囲内での筋力トレーニング、ストレッチををしましょう。
受傷後2週目
受傷から一週間が経過

受傷からちょうど一週間が経過した日の足の写真です。
腫れはほぼなくなり、わずかに左足のほうが血管が浮き出てないかなぁって程度。
もう湿布も貼らなくなりました。ギプスだけを足の甲に嵌めてるだけです。
トレーニング再開
受傷してからここまでの一週間、自宅で出来る範囲内での自重筋トレはやってましたが、スイム、バイク、ランのトレーニングは一切やってませんでした。やってませんでしたと言うより痛くてとても出来る状態ではなかったんですが・・・。
まだ歩くのにも痛みはありますし、足は引きずってますが、月曜日からトレーニングを再開することにしました。医師の許可は得てません。完全に自己判断です。ですが、自分の感覚的には無理しない限りイケるという感覚がありました。
痛みが出ないように極力注意をしながら、それでも痛みが出るようならその場で中止、絶対に無理はしないというマイルールを設けてのトレ再開です。
スイム
スイミングのプールで水浴び程度に30分弱、距離にして1,300mを泳ぎました。
キックを打つことが出来ないので、プルブイという股に挟む浮き輪のようなものを着けて泳ぎました。
泳いでる最中に痛みは出ず、ターンで壁を蹴る時も右足で蹴る分には痛みは出ませんでした。そして泳ぎ終えた後も痛まなかったので、これはいいリハビリになるという手応えを掴みました。
バイク

ギプスをしてるとバイクシューズを履けないのでテーピングで足をガチガチ固めた後、靴下を履いて、その上からさらに足首サポーターを巻きました。
外を乗るのは今の状態ではリスクがありますし、信号待ちの時に足を地面に付く動作さえ痛みが出そうなのでとても出来ません。バイクトレーニングは室内での三本ローラーです。
クリートのキャッチ&リリースの時が一番痛かったです。特にリリース時。それ以外では確認のためにちょっと強く踏み込んでみたりもしましたが、ピリッとした痛みが出る程度。普通にペダルを回す分にはまったく痛みが出ませんでした。バイクもリハビリトレになりそうです。
ラン
ランは無理です。歩くのにもまだ足を引きずってる状態なのに、走るなんて到底無理です。相変わらず1ヶ月先に自分が走れてる姿さえ想像できませんでした。
週間リハビリ&トレーニング

リハビリ期間なのでトレーニングと呼べるほどではありませんが、週間ワークアウトは上図のとおり。スイムもバイクも軽めに、うっすら汗が出る程度の運動強度。自重筋トレも上半身のみで最低限の筋力維持に務めました。
3度目の受診

前回の来院から一週間が経過、受傷から13日後、3度目の受診です。まずはレントゲン撮影。
素人目にはまったく良化してるようには見えません。まぁ悪化もしてませんが・・・。受傷から一週間はそれはもう劇的に痛みが引いていきましたが、今週も先週ほどではありませんが、痛み具合だけで言えばかなり良化してるんじゃないかと思えてたので、このレントゲン写真には少なからずショックでした。
この第5中足骨、痛みが引くのは比較的早いけど、治りは遅いみたいです。また、診察してくれてる医師とは別のレントゲン技師の方が、冬は血流が悪くなるので夏よりもやや治りは遅くなると教えてくれました。

少しでも患部を温めて血流促進しようと室内ではルームシューズを履いて、とにかく冷やさないようにはしてたんですが・・・。
自己判断でリハビリ程度の軽運動はしてましたが、この日は医師から痛みが出ない程度ならスイムもバイクもやっていいとの許可が下りました。
1週目との比較
前頁で「受傷当日の痛みを100%とすると、1週間で半分の50%くらいにはなった印象です」と書きました。先週ほどではありませんが、今週も日に日に良化してるのが感じられました。痛み具合だけを見れば先週の50%から20%になった感じです。
この2週目までは本当に早かったです。ただここからは徐々に鈍化していきます。医師に言われた通り、痛みが引くのはここまで早かったですけど、治りは痛みほどには早くありませんでした。その様子については次頁の記事で述べます。
まとめ
・1週目ほどではないにせよ、2週目も痛みや腫れの引きは早いです。
・足を使わない軽度な運動なら出来るようになります。無理しない程度に体を動かしてみましょう。
・2週間程度ではレントゲン写真に違いは見られません。引き続き治すことを最優先しましょう。
・患部は冷やさないように温めて血行を促しましょう。
受傷3週目から全治まで
受傷3週目:4回目の受診
レントゲン撮影

4回目の整形外科受診、受傷から20日が経過したレントゲン写真です。相変わらず素人目にはまったく骨がくっついてるようには見えません。
医師によりますと「まだ骨が作られるような段階ではない。繊維質が絡まって折れた部位の骨を仮接着してるような状態。順調に来てますので安心してください。」とのことでした。

ギプスも新しくなって、更に小さくなりました。
3週目のリハビリ&トレーニング
スイムは相変わらずプルブイ(浮き輪のようなもの)を股に挟んで、脚を使わない上半身だけでのスイム。バイクは強く踏み込むことなく低強度で室内ローラートレーニング。補助的に上半身の自重筋トレ。
この頃になると練習量だけなら通常時と変わらないほどまでこなせるようになってきました。ただ練習の質、運動強度はまだ低いままです。歩いててもまだ痛みがありますし、ランニングは出来てません。
スイムやバイクのように足を地面に接地しない運動なら出来ますが、足を地面に着けての運動はまだ出来ない状態でした。
受傷から4週目:5回目の受診
レントゲン撮影

5回目の整形外科受診、受傷から27日が経過したレントゲン写真ですが、微妙ですね。わずかに先週よりいいような気がしないでもないって感じです。
医師の診断は「レントゲンには写らないだけで骨はくっつきつつある。良好な経過。」とのことでした。
4週目のリハビリ&トレーニング
3週目とほぼ同じような感じです。量だけならかなりこなせるようになってきましたので、あとはやはり強度です。高強度の練習はまだこの時期には出来ませんでした。
受傷から5週目:6回目の受診
レントゲン撮影

6回目の整形外科受診、受傷から33日が経過したレントゲン写真です。
1ヶ月が過ぎてもこんなもんです。写真にはまだはっきりと亀裂が確認できます。ですが、これは素人目にも先週より良化してるのが分かりました。
「骨と骨の隙間がだいぶ埋まってきましたね。もうギプスは必要ないのでテーピングをしましょう。」という医師の言葉でした。

テープを2枚貼り付けただけです。えらく簡素なテーピングだったので、こんなもんでいいんだ?と思いましたが、こんなもんでいいほどに治ってきてるってことなんでしょう。
そして、ここまでは週に1回の受診とレントゲン撮影でしたが、次の来院は2週間後でいいと言われました。加えて来週からはバタ足をしてのスイムもしていいとの許可が出ました。

数日は律儀にテーピングをしてたんですが、剥がす時が痛い・・・。なので外反母趾用のサポーターを買ってきました。そのままの状態(写真左)親指が引っ張られて窮屈なので、親指部分を切って足の甲にだけ巻きました。
このサポーターは良かったです。テーピングよりも足を保護してくれてる感覚があります。中足骨に限らず、足の甲を痛めてる人にはおすすめできますね。
受傷から7週目:7回目の受診
レントゲン撮影

7回目の整形外科受診、受傷から47日が経過したレントゲン写真です。
7回目ともなるとレントゲン技師の方とも顔見知りになり、「そろそろじゃないですか?」とか言われたりしましたが・・・。
その言葉通りでした。「これだけ埋まってくればもう大丈夫です。今日で最後になりますね。」という医師のお言葉を頂きました。
さらに、「来週からはランニングを始めてもオーケーです。最初は短い時間から徐々に距離を伸ばして、出来れば柔らかい公園の芝生の上から始めてください」とラン練の許可も下りました。
正直驚きました。写真ではまだ亀裂が見えますし、ランニングの許可は下りたものの、自分的にはまだ走れる状態ではないと思っていたからです。
晴れて全治
通院は終わりましたし、日常ではほぼ支障のない生活を送れています。スポーツをしない一般の方なら全治≒完治と言っても差し支えないかと思います。
ですが、私はトライアスリートです。私のようにスポーツする人、部活やサークル、クラブ等で競技をする人達にとって、全治は競技復帰を意味するものではありません。やっと全体練習のウォーミングアップや準備体操くらいなら参加できるかな、といったレベルです。事実、私はこの時まだジョギングさえ出来ない状態でした。
本格的な競技復帰までにはまだまだ時間がかかるのですが、それはまた次回の記事で触れていきたいと思います。
受傷3週目以降全治までのリハビリ&トレーニング
整形外科でのリハビリはナシ
私が通院していた整形外科は診察診療を行う棟よりも大きなリハビリ施設があったんですが、そこでのリハビリは一切ありませんでした。診療のみです。
ネットで骨折を検索してみると、各種リハビリや超音波治療とかもヒットするのに、なぜリハビリをしてくれないのかなぁと疑問に思ったこともありました。この整形に来院する人の半数以上が受付を済ませると診療ではなく、リハビリ棟に向かっていくんですけどね。
この辺は病院によって方針の違いがあるのかもしれません。
この時期のリハビリ&トレーニング
受傷1週間後から下半身を使わないスイムと室内ローラーでバイク練習を始めましたが、一貫して強度は低かったです。治療を最優先させながらのトレーニングだったので、出来るだけ患部に負荷をかけないように注意を払いながらの練習でした。
また、足首を主に下肢の関節の可動域が狭まらないようにストレッチも1日20〜30分くらいはやってました。
まとめ
・第5中足骨骨折は痛みが引くのは早いけど治りは遅いです。全治まで私は48日かかりました。
・レントゲンには写らなくても確実に骨は埋まっていきますので、心配は要りません。
・足を床や地面に着けない運動(水泳やエアロバイクなど)なら1週間後からでも可能。3週目にもなると量的には通常期と変わらないくらいの練習量はこなせるようになります。
・スポーツをする人にとっては全治と完治は全くの別物。競技復帰までにはまだまだ時間がかかります。
受傷から3ヶ月
全治(受傷8週目)から14週目までの6週間
この時期のリハビリ&トレーニング
・スイムやバイクのような地面に足を着けない種目のトレーニングは、全治の時点でかなりの練習ボリュームを稼げるようになってましたので、全治後は徐々に運動強度を上げていきました。
・ストレッチは受傷直後からやってましたが、やはり足首の可動域が狭くなってたので、以前の可動域まで戻すよう念入りにやるようになりました。
・自重筋トレも上半身のみやっていましたが、下半身も再開。ですが、あまりの筋力の落ちっぷりに落胆しました。片足スクワットをやろうとするも、左足一本での片足立ちが出来ませんでした。ふらついてふらついてどうしようもなかったです。
筋力が落ちてるのかバランス感覚が落ちたのかは分かりませんが、何の苦もなく出来てた動作が出来なくなってたことに少なからずショックを覚えましたが、再開して3週間も経てば片足スクワットも出来るようになりました。
ランニングを再開
1月19日の受傷日からちょうど60日が経過した3月19日、ランニングを再開しました。ランニングと言うよりもキロ6分以上のペースだったので超スロージョギングですね。ペースが遅すぎたのもありますが、この時に足の痛みは全く感じなかったです。
まずは走る時間を5分から始め、10分、15分と徐々に徐々に走行時間を増やしていきました。ランはスイムやバイクと比べて足にかかる負荷が比べようもないくらい高いので、慎重の上にも慎重を期して、じっくり戻していきました。

上図はランニング再開から1ヶ月の走行時間、走行距離の記録です。
2日連続で走らない。5分を2回走れたら次は10分。10分を2回走れたら次は15分と、慎重すぎるくらいに走る時間を増やしていきました。
痛み具合の変化
この1ヶ月を4週間に分けて分割しますと
・1週目
ラン再開初日こそ痛みは出なかったものの、2日目以降は毎回痛かったです。ただ走行時間が短いので耐えられました。ちょっとした路面の段差や、見た目にはわからない程度の窪みでさえ痛みを感じました。
・2週目
まっすぐ走ってる分にはさほど痛みは感じなくなりましたが、左カーブや交差点での左折など、左に曲がる時はかなり痛かったです。骨折したのが左足の第5中足骨なので、左回りだと負荷がかかるんでしょうね。
下り坂は緩やかであっても走ってる時は少し痛かったです。
・3週目
左カーブは痛みというより違和感程度になりましたし、下り坂でもさほど痛みは感じなくなりましたが、折り返しやUターンでの左回りではやはり痛みが出ました。
・4週目
折り返しでも痛みを感じなくなりました。違和感は残りますが、痛みというほどではなくなりました。
走力比較
ランを再開して1ヶ月が過ぎましたが、受傷前と現在の走力を比較してみますと
受傷前:キロ5分10秒/心拍130bpm ➡ 現在:キロ5分30秒/心拍130bpm
同じ心拍数だとペースが受傷前よりキロ20秒ほど遅いです。
やはり2ヶ月も走らなかったら1ヶ月で元に戻すのは難しいですね。2ヶ月休んだなら戻すのにも2ヶ月はかかるような気がしています。
競技復帰への目処
受傷から3ヶ月が経過しましたが、ここまでくれば部活やサークル、クラブ活動をしている人達ならウォーミングアップやクールダウン、準備体操や整理体操などの全体練習には問題なく参加出来ると思います。
ただ、まだ競技による特異性のある動きは難しいでしょう。特異性のある練習が出来る準備が整った段階だといえます。
まとめ
・全治は決して完治ではありません。この時期は細心の注意を払いながら徐々に運動強度を上げていきましょう。その際、関節の可動域が狭まってる可能性もありますのでストレッチも入念にしましょう。
・休んだら休んだ分だけ取り戻すのにも時間がかかると思ってください。焦らずじっくり戻していきましょう。
・この期間で基礎的な体力が戻った実感があるなら、少しずつ特異性のある動きの練習にシフトしていきましょう。
骨折治療期間中に必要な物、あって良かった物
必要な物
杖

杖はあったほうがいいですね。受傷当日は痛くて足を床に着けませんし、ギプスをしても当分の間は杖なしだと満足に歩くことは出来ません。
ただ私の場合は家に登山用の杖がありましたが、なければ整形外科で松葉杖を借りるのがいいでしょう。すぐに使わなくなるので購入の必要はありません。
おすすめ度5:★★★★★
包帯&ガーゼ等

包帯はギプスを巻くのに必要です。整形では非伸縮タイプのガーゼが巻かれましたが、素人は看護師さんのようにうまく巻くことが出来ません。歩けばずれますし、寝ている間にもずれてしまいます。伸縮タイプがいいでしょう。
ガーゼはギプスの内側、肌と触れる部分にあてていました。私が骨折したのは冬でしたので汗をかくことはありませんでしたが、それでも一日中肌と触れてるわけですから、衛生面を考慮してガーゼを2,3日に1回取り替えてました。

ガーゼを止めるのにホワイトテープも必要です。テープ幅12mm、長さ9mのを一巻き購入しました。写真のように使い切ることはなく余りましたので一巻きで充分です。
おすすめ度5:★★★★★
テーピング

ギプスが取れますとテーピングによる固定になります。キネシオロジーテープを一巻き買いましたが、写真のように随分余ってしまいました。余った理由は後述しますが、これも必ずなくてはならないものですね。
おすすめ度5:★★★★★
あれば良い物
サポーター

先述しましたように、ギプスが取れるとテーピングによる固定になるのですが、テープを貼ったり剥がしたりが面倒ですし、剥がす時が痛いので、途中からサポーターに変えました。

買ったのは外反母趾用でした。ドラッグストアやスポーツショップなどを見て回りましたが、足の甲のサポーターって中々ないです。足首用はいっぱいあるんですけどね。
でもこの外反母趾用のサポーターを買って正解でした。私個人的に、今回の記事で取り上げるアイテムの中でこれが一番の大ヒット。テーピングより足の甲周りを保護してくれますし、フィット感というか締め付け具合も丁度いいです。
窮屈なので親指部はハサミで切って甲だけに巻いてましたが、歩きやすくて良かったですよ。これのおかげで外出するのが億劫ではなくなりました。
おすすめ度5:★★★★★
ルームシューズ

ルームシューズです。左がハイカット、右がローカットタイプですが、前述しましたように私が骨折したのは冬でした。ギプスがあると靴は履けませんし、スリッパも履けません。家の中ではルームシューズを履いて過ごしてました。
ハイカットの方が足首まで覆えますので温かいんですが、脱ぎ履きが面倒です。私はローカットを好んで履いてました。
おすすめ度4:★★★★☆
カイロ

ルームシューズを履いててもまだ寒いです。足先が冷えることによって血流が悪くなりますし、血流が悪いと治りも遅くなるので足の表と裏に2枚貼って温めていました。
おすすめ度4:★★★★☆
カルシウム

カルシウムウエハース。こればっかりは効果の程が分かりません。ただやっぱり骨と言えばカルシウム。気休めと言いますかプラセボ的にも食べていればそれなりの安心感は得られました。「骨のためにやれることはやってる」という気にもなれましたしね。

ハマダコンフェクトのウエハースですが、骨にカルシウムプラス!(以下白)とハイカカオ(以下黒)ではカルシウム含有量が違います。黒は白の半分以下の150mgしかありません。それによって1日の摂取量目安も白は1枚ですが黒は3枚と記載されています。
性差や年齢差にもよりますが、1日の推奨量がだいたい600mgくらいだとすると白は1枚食べると1日の半分の推奨量を摂取出来ますね。残り半分は食事で摂取できると考えると充分な含有量だと思われます。
お味の方は普通のウエハースです。お菓子として売られているものと何ら変わりはありません。黒はカカオが入ってビターな大人の味です。私の好みは断然白です。
蛇足ながら・・・もう今は食べてませんが、受傷からギプスが取れるくらいの期間はアーモンドフィッシュや魚肉ソーセージも酒のツマミとして食べてました。
おすすめ度3:★★★☆☆
プロテイン、マルチビタミン&ミネラル

プロテインとマルチビタミン&ミネラルです。
なんと言いますか、早く治ってほしいと願うあまり、過剰に健康意識が強まってしまいますね。お昼ごはんがラーメンとチャーハンのような炭水化物祭りの時にプロテインやマルチビタミンを飲んでました。
おすすめ度1:★☆☆☆☆
まとめ
骨折から全治までに必要な物
・杖★★★★★
・包帯・ガーゼ・ホワイトテープ★★★★★
・キネシオロジーテープ★★★★★
あれば良い物
・サポーター★★★★★
・ルームシューズ(冬なら)★★★★☆
・カイロ(冬なら)★★★★☆
・カルシウムウエハース★★★☆☆
・プロテイン、マルチビタミン&マルチビタミンおすすめ度1:★☆☆☆☆
以上、骨折から全治までに必要な物、あれば良い物を書き出してみました。中にはビミョーな物もありますが(苦笑)、個人的には本文中にも書きましたとおり、外反母趾用のサポーターがかなり良かったです。
これらの中で1つでも骨折治療中のあなたの一助になれば幸いです。
最後に
骨折という現実は、日々高い目標に向かってサークルや部活、競技に励む人間にとって、本当に気が滅入る出来事だと思います。
ですが、振り返ってみて強く実感しているのは、悪いことばかりではないということです。走れないという制限があったからこそ、スイムとバイクの練習に注力したところ、結果として両種目で自己ベストを連発するという結果になりました。
ランニングができなくても、体を鍛え、競技力を高めるアプローチは無数に存在します。この骨折期間は、ただの「お休み」ではなく、未来の自分をさらに強くするための「戦略的準備期間」に変えることができるのです。
災い転じて福となす。 今は焦らず治療を最優先にしながらも、腐らずに「今できる楽しさ」を見つけてみてください。治ったとき、あなたは骨折する前よりも確実に、一回りも二回りも強いアスリートになっているはずです。


