コラム

トレーニング理論

ベーストレーニングの強度はどう決める? LT1・FatMax・心拍数の使い分け

ベーストレーニング(基礎構築期)を進める中で、「どこまで強度を上げていいのか」という疑問は常に生じます。心拍数なら何bpmまでなのか、パワーならFTPの何%なのか、ランニングならどのくらいのペースなのか。その基準として、持久系競技ではLT1...
栄養・リカバリー

25gの先に何がある?──100gのタンパク質摂取で見えてきた「1食の量」の新しい景色

トレーニングや健康管理に励む人々の間で、長年にわたり「タンパク質は1度に25g〜30g程度までしか利用できない」「それを超えて摂取した分は無駄になる」という説明が広く親しまれてきました。プロテインパウダーのパッケージやフィットネス系の解説で...
栄養・リカバリー

鍛えるだけでは身体は強くならない──糖質不足が乱す身体の修復システム

高負荷なトレーニングを重ねる持久系アスリートにとって、炭水化物(糖質)は単なる「運動中のエネルギー源(ガソリン)」として捉えられがちです。しかし近年、運動生理学やスポーツ栄養学の分野では、糖質の利用可能性がインスリン応答や細胞内エネルギー状...
加齢・マスターズ

筋肉の老化は運動不足とは違う?──「動くこと」と「鍛えること」の分子レベルの違い

「筋肉の衰えは年齢のせいなのか、それとも単なる運動不足のせいなのか?」この長年の疑問に対し、学術誌『Nature Aging』に掲載された研究(2026年)が分子レベルでのデータを示しました。若年者と日常の活動量を揃えた高齢者を比較した結果...
トレーニング理論

HIITは何分やればいい?MICTとの違いは?──トレーニングの「強度」と「時間」の関係を考える

トレーニングを積み重ねれば積み重ねるほど、それに関係して自分の身体は際限なく強くなっていくのでしょうか。毎日の練習に向き合うとき、誰もが一度はこの疑問に直面します。練習量を増やせば増やすほど比例して速くなり、持久力が向上していくという素朴な...
身体・コンディショニング

安静時心拍数は低いほど良い?──スポーツ心臓と危険な徐脈の違いを運動生理学から解説

はじめにスポーツウォッチで毎朝の安静時心拍数(RHR)を確認している人は多いでしょう。「今日は42bpm。調子が良さそうだ」「最近38bpmまで下がった。心肺機能が向上したのかな?」確かに、持久系アスリートでは安静時心拍数が低くなる(徐脈)...
運動生理学

たった1回の運動でも体は変わる?──細胞が始める「適応」の仕組みをMoTrPAC研究から解説

運動すると、身体の中では何が起きているのでしょうか。筋肉が動き、心拍数が上がり、汗をかく。私たちが感じられる変化は、ほんの一部にすぎません。実は、たった1回の運動でも、体内では遺伝子の働き方が変化し、タンパク質や代謝物が動き、筋肉・脂肪組織...
栄養・リカバリー

BCAAの黄金比(2:1:1)は最適? ロイシントリガー理論から考える中高年・マスターズの栄養戦略

はじめに:56歳アスリートが感じたサプリメントの違和感【この記事の結論】加齢によって同化抵抗性が生じる中高年やマスターズアスリートにおいては、「2:1:1という従来の比率」に囚われるよりも、「1回あたりのロイシン絶対量(目安2.5g〜3.5...
ブログ

やる気スイッチ?そんなものはない

「さて、そろそろ走るか・・・」 朝からそう思っています。 でも、すぐには走り出せません。 「これをやったら走りに行こう」 そう思って、まず別のことを始めます。 これが終わったら走ろう。 いや、その前にちょっとコーヒーでも飲もう。 コーヒーを...
加齢・マスターズ

あなたの身体は壊れていない。「老化=劣化」という誤解を覆す最新知見

「40代に入ってから、以前と同じ練習をしているのに疲労が抜けにくくなった」「昔のように追い込んでも、思うようにパフォーマンスが上がらない」日々トレーニングを重ねるアスリートや運動習慣のある方なら、一度はこのような変化を感じたことがあるのでは...