コラム

運動生理学

練習しているのにVO2maxが落ちる理由──50代から衰えるのは心臓だけではなく、筋肉の「酸素を使う力」だった

・50代になって、昔より心拍数が上がらなくなった。・同じペースで走っているのに苦しい。・ロング走をしているのに、若い頃のように身体が動かない。・多くのアスリートは、ここでこう考える……「もう心臓が衰えたんだ」と。年齢を重ねるにつれて最大心拍...
トレーニング理論

100m×10本はスピード練習?──「速く走る」と「速く動く」は違いますよ

毎日のように距離を踏み、心肺を追い込むインターバルやLT走をこなし、着実に持久力を積み重ねていきます。それにもかかわらず、ふと「自分の最高速度や動きのキレは上がっているだろうか」と疑問を覚えることがあります。持久系競技に打ち込んでいると、ト...
トレーニング理論

頑張るジョグは逆効果?「VT1」よりあえて遅く走るのが賢い選択である理由

📌 この記事の要点(忙しい方はここだけ読めばOK!)「そこそこきつい」はコスパが悪い: 息が弾む一歩手前のマイルドな強度(VT1)から、さらに10〜15%もペースを落とした「完全に楽なジョグ」でも、スタミナの核となる細胞(ミトコンドリアや毛...
運動生理学

同じ閾値でも、連続走とインターバルでは何が違う?──トレーニング刺激の「時間構造」を考える

※本稿は、運動生理学的な知見(代謝シグナル、筋内酸素動態、細胞内環境)を出発点とし、そこから導き出せるトレーニング上の仮説や考察を組み立てたものです。本稿で用いる「細胞内環境の保守能力」という表現は、特定の確立された生理学的指標を指すもので...
トレーニング理論

ペース走の是非を問う──VLamaxと有酸素能力から考える中長距離トレーニング

※本稿は、確立された運動生理学的な知見(生理学的ファクト)を出発点とし、そこから導き出せるトレーニング上の可能性や筆者自身の考察・仮説を組み立てたものです。「高VLamaxと代謝応答の個体差」や「ペース走と閾値インターバルの期分けにおける役...
トレーニング理論

持久力を作るのは「強度」か「量」か──その二択がそもそも間違っている

📌 この記事の要点(忙しい方はここだけ読めばOK!)・「量(Volume)」と「強度(Intensity)」は対立概念ではない。 100km走ったから「強度が高い」とは言えず、20分の高強度インターバルをしたから「量が少ない」と単純に決める...
身体・コンディショニング

試合前の練習は「キレ」と「代謝」のバランスがすべて:試合前調整を運動生理学から読み解く

📌 この記事の要点(忙しい方はここだけ読めばOK!)「ミトコンドリアの2週間寿命説」や「試合仕様への置き換え」といったロジカルに見えるストーリーの多くは、実は科学的事実と魅力的な「比喩」が混ざり合ったものです。人間の体はスイッチのように単純...
栄養・リカバリー

減らしたのは脂肪か、それとも未来の健康か?──体重計の向こう側にあるもの

毎朝、あるいはトレーニングを終えて体重計に乗る瞬間、多くの人がその数字の増減に一喜一憂します。前日よりも1キログラム減っていればダイエットが順調に進んでいると胸をなで下ろし、逆に増えていれば昨晩の夕食の炭水化物が多すぎたのではないかと焦りを...
ブログ

退屈なくらいが、ちょうどいい

毎日、同じようなことをやっている。起きる。仕事をする。トレーニングする。食べる。寝る。そして、また起きる。ランニングして、バイクに乗って、筋トレして。疲れたら休む。回復したら、また追い込む。こう書いてみると、我ながらずいぶん地味な生活だ。他...
健康・長寿

現代人は「食べすぎ?」それとも「動かなすぎ?」──「米5合」を食べていた江戸時代の暮らしから身体活動を考える

現代の健康やダイエットに関する議論では、「カロリーの摂りすぎ(食べすぎ)」が肥満や生活習慣病の主な原因として挙げられがちです。食事を減らし、摂取カロリーを抑えることこそが健康維持の王道であると考えられています。しかし、歴史の記録に目を向ける...