コラム

運動生理学

だれでも同じ練習をすれば、同じように適応するわけではない

同じ練習をしているのに、なぜか伸びる人と伸びない人がいる。同じ距離を走り、同じ時間をかけ、同じような強度でトレーニングしている。それなのに、ある人はVO₂maxが大きく向上し、別の人はほとんど変わらない。そうした現象を見ると、「これは遺伝の...
身体・コンディショニング

疲労は「量」ではなく「種類」で決まる──練習で走れない日の身体の中で起きていること

脚は痛くない。筋肉痛もない。関節にも違和感はなく、毎日のコンディショニングや睡眠も十分に取れている。なのに、いざ走り始めてペースを上げようとすると、身体が重く動かない。いつもの見慣れたはずのジョグペースですら心拍だけが跳ね上がり、脚の筋肉自...
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筋肉は“動くための組織”だけではない──血糖・乳酸・疲労耐性を支える代謝の司令塔

「トレーニング量は確保しているのに、年齢とともになぜか以前ほど走れなくなる」 「体重を削って軽量化したはずなのに、レース終盤で粘りが効かず失速してしまう」40代や50代を過ぎて真剣に競技と向き合うアスリートなら、一度はこのような壁にぶつかっ...
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握力は「握る力」を測っているだけではない――なぜこの数値が長期的な健康と結びつくのか

「握力なんて、ただの手の力でしょう?」学校の体力測定や健康診断の場で、握力計を握りしめた経験は誰にでもあるはずです。保健室や体育館で手にしたあの器具は、多くの人にとって「手や前腕の筋力を測っているだけのもの」として記憶されています。手で物を...
筋力・身体能力

筋肉量が減ったから力が出ない?──50代から知っておきたいダイナペニア

年齢とともに筋力が落ちると、「筋肉が減ったからだ」と考えがちです。でも、本当にそれだけでしょうか。筋肉量が大きく減っていなくても、力を発揮する能力が低下することがあります。そのような加齢による筋力低下を筋量の低下とは区別して捉える概念として...
運動生理学

水分も糖質も足りている。それでも脚が終わる理由──暑熱下で失われる「筋肉の戻る力」

補給は完璧だった・・・ボトルには電解質をしっかり溶かし込んだ。30分ごとに計画通り補給ジェルも摂った。ハンガーノックの兆候もない。それなのに、夏のレース後半やロングライドの終盤、まるで脚が「売り切れ」を起こしたかのように重くなり、どれだけペ...
運動生理学

カフェインはなぜレースで「効く」のか?──持久系アスリートが知っておきたい運動生理学と実践的な使い方

レースの後半、脚が重くなり、粘りどころを迎える局面。補給ジェルと一緒にカフェイン入りのサプリメントを流し込む——。私自身、長時間のレースやトレーニングにおいて、カフェイン入りの補給食を活用することがあります。ですが、そもそもなぜ、私たちはレ...
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夏の夜に体を休めるためのエアコン調整術――マスターズ世代の睡眠と環境づくり

私が子どもの頃の夏は、夜になれば窓を開け、扇風機を回して寝るのが当たり前でした。各部屋にエアコンがあるような時代でもありませんし、一般的な家庭の寝室や子供部屋にエアコンがないのは当たり前の時代でした。半袖短パンにタオルケット。暑ければ扇風機...
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【毒か薬かは「量」で決まる】少量のストレスが身体を強くするホルミシスとは

私たちが日頃から「健康に良い」と信じて取り入れているものの中に、実は「微量な毒」や「身体へのストレス」が隠れていると言われたら、驚くでしょうか。例えば、エイジングケアや健康維持に欠かせない成分として知られる「ポリフェノール」。実はこれ、植物...
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暑熱トレーニングは「貧者の高地トレーニング」なのか?運動生理学から共通点と違いを解説

マラソンやトライアスロン、ロードレースなどの持久系競技において、さらなるパフォーマンス向上を目指す際に必ず話題にのぼるのが「高地トレーニング」です。しかし、高地トレーニングは膨大な遠征費用や数週間におよぶ滞在時間が必要となるため、実生活の中...